Adobe AIR のデジタル署名機能について

AIR ベータ 2 から、パッケージ作成時の電子署名が必須になりました。この変更が行われたのは、

  1. パッケージ後に改変されていないことを確認する
  2. パッケージ作成者を確認する

の 2 点を実現するためということのようです。署名を行わないと airi という拡張子のファイルが作成されますが、これは adt 等で署名をしないとそのままでは AIR 環境で使用することができません。

署名には CA が発行した証明書と自己署名した証明書が使えます (p12, pfx) 。自己署名の証明書の場合には上の 2 つ目の目的には使用できないことになりますね。

ところで、電子署名は「プログラムが正しく動作すること」の確認にはなりません。また、そもそも、現時点では署名機能の動作自体も (ベータなので) 保障されていません。ですので、とりあえず AIR のパッケージを作成するだけであれば、あまり気にせず自己署名の証明書をご使用ください。たまたま正規の証明書を持っているという方は動作確認をしていただければ嬉しいですが。

自己署名の電子証明書の作成

さて、自己署名の証明書は、Flex Builder 3 ベータ 2 や Flash / Dreamweaver の AIR ベータ 2 用機能拡張を使って作成することができます。それぞれのツールでの作成方法は以下の通りです。なお、証明書作成時に入力したパスワードは忘れないよう注意してください。

Flex Builder 3 ベータ 2 の場合

Export ウィザードを実行し "Digital Signature" と書かれたパネルが表示されたら "Create..." というラベルのボタンをクリックします。証明書を作成するためのダイアログウインドウが表示されますので、発行者名、パスワード、作成するファイル名を入力して "OK" を押すと証明書が作成されます。名前等に使用できる文字は英数字に限られるようです。

AIR update Beta 2 for Flash CS3 Professional の場合

コマンドメニューから "AIR - Application & Installer Settings" ウインドウを開くと下のほうに "Digital Signature" と書かれた欄が見つかると思います。その行の右にある "Change..." と書かれたボタンを押すと証明書を設定するためのウインドウが開くので、Sign the AIR file with a digital certificate がチェックされていることを確認した上で "Create..." というラベルのボタンをクリックします。後は Flex Builder のケースと同じです。(1024 ビットと 2048 ビットが選べるようになっていますが)

AIR Extension for Dreamweaver® Beta 2 の場合

サイトメニューから (なぜか Flash とは違うメニューなのですが) "AIR Application Settings..." を選択してダイアログウインドウを開きます。ウインドウの下のほうにある "Digital signature" の右にある "Set..." を押すと証明書の設定用ウインドウが開きます。後は Flash と同じ手順です。

コメント(1)

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