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さて、遅ればせながら、前の記事のフォローということで。
ダイナミック(dynamic)クラス
AS3 のクラスはコンパイル時に属性が決定されるのが基本ですが、ダイナミッククラスとして宣言すると実行時に属性や関数を定義することができます。
ダイナミッククラスにするにはクラス定義に dynamic 属性を付けます。
public dynamic class FooDynamic { private var privProp:String = "private property"; public var pubProp:String = "public property"; }
上記の FooDynamic のインスタンスを作成すると属性や関数定義を追加することができます。例えば、以下の例では属性と関数を追加しています。
var foo:FooDynamic = new FooDynamic(); foo.dynamicProp = "foo"; foo.dynamicFunc = function():String { return "foo"; };
ダイナミッククラスは動的に属性が追加できるため、コンパイル時に存在しない属性への参照が見つかってもエラーにはなりません。また、実行時でも、存在しない属性への参照は undefined の値となりリファレンスエラーにはなりません。
とはいえ、実行時に存在しない関数を呼び出そうとするとさすがにリファレンスエラーになります。
var foo:FooDynamic = new FooDynamic(); trace(foo.nonProp); // undefined が出力される foo.nonFunc(); // リファレンスエラーになる
ところで、動的に追加された関数からは private な属性や関数にアクセスすることができません。public な属性や関数へのアクセスは可能ですが、明示的に this またはオブジェクトを指定することが必要です。
var foo:FooDynamic = new FooDynamic(); foo.traceProperties = function():void { trace(this.privProp); // undefined が出力される(存在しない属性として扱われる) trace(this.pubProp); // public property が出力される } foo.traceProperties();
上の例は FooDynamic クラスに traceProperties() メソッドを追加して private/public それぞれの属性を参照しています。
ちなみに、追加する際に private 宣言されている属性や関数と同じ名前を使ってもエラーにはなりません。別の定義として扱われるためです。
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