まずは先週の話になりますが、Flash Player 8.5 パブリックベータ が公開されました。こちらは Labs のリリースとは独立したタイミングで更新されていきます。つまり、ベータ版の Flex SDK で開発したアプリとは整合性がなくなるケースが起き得ます。ですので、主に既存のコンテンツの表示/動作確認が目的のリリースと理解して頂くのがよろしいかと思います。
また、Mactel マシン用 Flash Player 8 プレビューリリースも公開されています。こちらは 8.5 がリリースされるまでのつなぎという位置づけです。正式対応は Flash Player 8.5 正式版までお待ちください。
さて、Adobe Labs では Flex2 パブリックベータ2がリリースされました。今回から Flex Enterprise services 2 が Flex Data Services 2 (FDS2)と名前が変わりました。その他、今までの記事に関連する主な変更点は以下のとおりです。
- applicationDomain 属性が URLRequest クラスから削除されました。代わりに LoaderContext という新しいクラスが導入され、こちらの同名の属性を使用するようになります。LoaderContext のインスタンスは load() メソッドの第2引数にオプションとして指定できます。例えば myLoader.load(myURLRequest, myLoaderContext) のような使い方です。LoaderContext クラスついては別途記事を書くつもりですが、まだ最終仕様が決定されていないようですので少し先になるかもです。
- メインの swf ファイルに自身の読み込み完了のイベントを処理するハンドラを登録できるようになりました。loaderInfo.addEventListener() を使用して登録します。
- Stage クラスの frameRate 属性や addChild 等いくつかのメソッドが、最初に stage に読み込まれた swf からのアクセスのみに制限されるようになりました。ちなみに frameRate は書き込み可能な属性です。
- securityDomain 間のイベント伝達やメソッド呼び出しが厳しく制限されるようになりました。影響箇所が多いため詳細は都度機会がある毎に触れたいと思います。
ベータ2から Flex Builder 2 にはチャートコンポーネントが含まれています。Flex Data Services 2 は従来どおり charts.swc を自分で配置する必要があります。
コメントする